Real Sound / THE SPELLBOUNDを間近で捉えたドキュメンタリー 岩井正人監督に聞く、自身の目線を通して伝えたかった苦悩と歓喜

 全編ワンカメ撮影、編集なしの映像による臨場感と緊張感が伝わるドキュメンタリー性の高さが話題を呼んだ初ワンマンライブの映像に引き続き、ワンカメ撮影を軸に昨年夏から年末にかけてのバンドの軌跡を追った本作には、中野と小林が撮影期間中に体験した苦悩や葛藤、歓喜の瞬間まで、余すことなく収録されており、追体験的に彼らの体験を味わうことができる珠玉のドキュメンタリー作品になっている。

 そんな本作では、これまでに長年BOOM BOOM SATELLITESのドキュメンタリーやライブ映像、THE SPELLBOUNDが昨年7月に恵比寿LIQUIDROOMにて行った初ワンマンライブ、思い入れのある新木場 USEN STUDIO COASTで12月に行われた最初で最後のライブ映像も手がけた、ディレクターの岩井正人が監督を務めている。

 コロナ禍の規制に準じて行われた初ライブに臨むバンドの緊張感溢れるリハーサルシーンや、批判も渦巻く中での開催となった『FUJI ROCK FESTIVAL ’21』出演をめぐる葛藤、リリースを控える1stアルバム制作における産みの苦しみ、中野、小林ともに思い入れのある新木場 USEN STUDIO COASTの閉館を想い行った2度目のワンマンライブの成功に至るまで。その間にTHE SPELLBOUNDは、どんな言葉を発し、表情を見せ、自らの想いを我々と共有しようとしたのか。

 その姿を約半年に渡り、カメラ越しに追いかけた岩井監督に本作の制作意図や撮影期間中にバンドに起きた印象的な出来事など、映像を通して彼が伝えようとしたメッセージについて、話を聞いた。(Jun Fukunaga)

https://realsound.jp/2022/01/post-954850.html

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